何事も取り組む前にあらかじめ仕組みを理解することから始まります。
前回の記事ではネットワークビジネスの概要についてお話しましたが、今回はネットワークビジネスを通じて収入となるお金はどういったものなのかをご紹介いたします。
ネットワークビジネスの「報酬形態」を知りたい方は別に記事をご用意しておりますので、そちらを参照ください。

あなたのインセンティブは「広告費用」

今の世の中、どんなにいい商品を作ってもネットをはじめメディアに広告費を払わなければ広まらない。逆に、大した商品でなくともプロモーションさえ成功してしまえば売れてしまう、ちょっとおかしな世の中です。

ではMLMはどうでしょう?人から人へ口コミのように拡散するビジネスですのでメディアが介在する余地がありません。
つまり、商品開発費以外にかかる費用は「販売員へのインセンティブ」ということになり、これは一般的な商品販売における「広告費」または「販促費」として考えることができます。

MLM取扱商品は品質の高い消耗品。だからリピートが前提

一般的な商品であれば原価率1%~3%ほど、それ以外に商社や問屋さんのような販売代理店を経由しコストがかさむため商品原価を抑えなければなりません。
しかし、MLMの場合はダイレクトに消費者へ届けることができるため、販売員以外の費用は基本的に商品原価(商品開発費含む)の割合を高く設定できる為、次の商品へ投資することができます。

決して安い商品ではありませんが、品質は基本的に高く販売者=消費者ですから、使い続ける動機が十分にある仕組みといえるでしょう。

販売員のモチベーションアップが狙い「タイトル制度」

MLMを採用する会社は1000社以上あるそうですがどの会社にも売り上げ規模やグループの規模により「タイトル」を設定しています。
このタイトルによって報酬がもらえたり、還元率が左右される場合もあります。
また、定期的にタイトル獲得者をセミナー等で表彰したり、成功談として演説させて下層販売員たちに「私もアップの指示通り頑張ればあーやって成功できる」と希望を見せることでモチベーションを維持する仕組みを構築しています。
これが行き過ぎると周りの人間に「〇〇さんは凄いから、一回話をきいてみて」と何がどう凄いのか話す前にそんなことを口走ってしまう人も多く生まれてしまいます。

MLMとねずみ講の違い

よくネットワークビジネスは合法、ねずみ講は違法などと言われますがそれも厳密には違います。
ねずみ講は無限連鎖講の防止に関わる法律により禁止されていますし、
お金を出資させるもすぐ破綻することが見えたシステムであるものは無限連鎖講に該当します。

MLMは特定商取引法における「連鎖販売取引」に該当し、一定の要件をクリアすることで営業できることになっています。
具体的には取り扱い商品を限定し不実告知や誇大広告、脅迫、契約締結前の書面交付など、要するには勧誘される人の不利益にならないよう守る為の法律となっています。
MLMでも商品が粗悪品であったり報酬が高すぎると無限連鎖講として扱われることもあるようです。

仕組みをみれば商品原価の割合を高くできることでとてもいい商品ができるかもしれない「可能性」はMLMならではだと感じます。

MLMは会社によって報酬制度が異なる

ネットワークビジネスは1000社以上もあるのですからその仕組みも一つではありません。各社、商品や報酬制度を売りにしてディストリビューターを集めます。
基本的には勧誘者=消費者であり、グループを形成することは変わりません。
ですが、仕組みによってメリットデメリットがある為、合う合わないや稼げる見込みなどはプランによって変わりますので慎重に検討する必要があるでしょう。
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